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by pro-sailor
| 2009-01-03 14:54
| その他
7月にTP52が横浜港に到着以来、
横浜港到着-通関-浦賀でマスト立て-西宮回航-船検取得-進水式-トレーニングセッション-デビュー戦(KYCポイント)-蒲郡回航-ジャパンカップ-西宮回航-後片付け と目の回るような忙しさでした。 (ずっとブログを更新していなかった言い訳です。) そして目標であったジャパンカップを獲得することができ今はほっと一息ついています。 今回のキャンペーンはまずTP52を乗りこなせるクルーを集めることとボートを故障なく動く状態に保つことが重要だと考えチーム編成をしました。今までも大型艇でジャパンカップへ参戦していたのですが52ftのマストヘッドジェネカーを操るためにはビッグボート経験者が必要不可欠となり結果的にはACボート経験者である元ニッポンチャレンジのクルーが要所を固めることとなりました。加えて2007年のACキャンペーン経験者である脇永さん、早福さん、そして鹿取さんの知識と経験をチームに注ぎ込んでもらいました。 8月のお盆休みの5日間を利用し、まず艇に慣れることそしてクルーワークやボートハンドリングを習得することを目的とした集中合宿を行いました。合宿の成果を試すためKYCポイントレースで実戦を経験。この日のレース、他艇を圧倒的に引き離した我々は当然全レーストップかと思っていたところ1-2-3という結果。正直驚きを隠せませんでした。負けたレースはいずれも秒差でIRCレーティングは思った以上に良くできていると感じたと同時にやはりやることをきっちりやっていかないと勝てないとチーム全員で再認識しました。そしてこの意識が10分以上もフィニッシュタイムで離れるライバル艇との戦いや自分達自身との戦いに大いにプラスになりました。 以降、チューニングや走らせ方、ハイクアウトや体重の移動の仕方、レイラインの読み方まで突き詰めて話し合い1秒でも速く走るようにみんなで意識するようにしていきました。 独走し競り合う相手がいない時に自分達をプッシュするための助けとなったのが、2007年AC経験者の経験と知識それに意識レベルです。 艇のパフォーマンスを向上させるために2ボートテスティングができれば理想ですがそれは不可能でしたので練習やレースでロギングしたデータを鹿取さんのTNZでも使っていたソフトで解析。チューニングやセールトリム、ラダーアングルなど最適値を探るのに大いに役立ちました。 またセールデザインの非常に細かい点をセールメーカーと話し合い決定していくプロセスには脇永さん、世界の最前線で活躍している早福さんからは最新のトレンドを。書き出せば細かいところも多くきりがなくなってしまいますので割愛しますが気がつくところは全てつぶしていくようにしました。 このようにしてTP52が日本に到着して2ヶ月弱と短い期間ではありましたがスレッドチームはどこのチームよりしっかりとした準備でジャパンカップに臨んだと自信を持っています。そしてジャパンカップの優勝はチーム力の勝利であると確信しています。 確かにIRCレーティングでは大型艇が有利と言われておりTP52のレーティングが有利だったかもしれません。しかし、上位チームの顔ぶれを見ると国内外のレースで活躍しているチームが上位を固めています。いわゆる常連チームが優勝を狙えるポジションにいるということはレーティング云々よりも結局はレガッタへのアプローチの仕方を知っているチームが上位にきているのだと思います。 本田 #
by pro-sailor
| 2008-09-29 15:58
| レース
梅雨明けの沖縄で夏を先取りしてきました。
座間味レースは31回を数える伝統あるヨットレース。通常梅雨明け直後となるこのレースの人気は高いようで参加艇は30艇と先月の久米島レースの2倍ほど。 コース前半の慶良間諸島までは1本コースでスピード勝負。慶良間諸島にに入ると島の間を縫うように進路を変えなければいけないのでクルーワークやコース選択が鍵となる変化に富んで楽しいコースでした。 平均15ノット前後の南風で非常に順調にセーリングをして座間味島のフィニッシュラインまで25マイルを3時間半。コースタルレースで進路を頻繁に変更していく今回のレースにソーセージコースとは別の面白さを感じました。 次のレグでの帆走状態の予測とクルーワークの準備などはいい頭の体操になります。ベアリングで帆走しているとブローや風のシフトにより艇の性能の性格が顕著に表れるのでちょっとした風の変化で差が広がったり縮んだりするのもエキサイティングです。 我々ジェイチームは着順3位、総合4位(クラス2位)でした。 レース翌日は9回目となるサバニ帆漕レースのスタートを見てきました。座間味から那覇までをこのサバニで横断。 #
by pro-sailor
| 2008-06-30 23:53
| レース
行って来ました、自身初の沖縄。 このレースは宜野湾から久米島までの約55マイル。フィニッシュ後は久米アイランドホテルで盛大な表彰パーティー&宿泊といった沖縄満喫のレースです。 参加艇はX-482やIOR48など大型艇が意外にも多く、その他27ftのトリマランなどバラエティに富んだフリートです。 レースは日の出直後の6時にスタート。 ジェネカーが上がるか上がらないかのリーチングのアングルを13艇が一路久米島へ。このコンディションはトリマランがダントツで速く27ftであるにもかかわらず大型艇をぶっちぎってのファーストホーム。リーチングでかっ飛ぶマルチハルにはモノハルは太刀打ちできません。 総合成績はココリン(A-40)が優勝、私の乗ったJ(J-120)は2位でした。 昼過ぎに久米島へフィニッシュした後は島の小学生を集めての体験セーリング。 南風が15ノット位吹いていて波が悪かったので港内でのセーリングとなりましたが子供達は大喜び。 久米アイランドホテルのホスピタリティー、久米島の子供達との触れ合い、きれいな海でリーチングのセーリングと素晴らしいレースを満喫してきました。 #
by pro-sailor
| 2008-05-26 13:53
| レース
GW中はビッグレガッタが目白押しでした。
従来のIMS・ORC-Cレーティングが大きく変更されたORC-IとORC-Cが採用された日本では初めてのレガッタがこのGWに開催されています。 昨年から採用されているIRCも含めORC-I、ORC-Cとどのような艇が上位を走ったか興味のあるところです。 関西ヨットクラブではKYCコモドアーズカップがIRC(4/26-27)、ORC-C・X-35OD(5/3-5)などのクラスで、関東ではミドルボート選手権(5/3-5)がORC-I、ORC-Cで開催されました。 KYCコモドアーズカップ-IRCではSUMMER GIRL(First 40.7、OTW舩澤乗艇)がぶっちぎりの優勝。2位にCEREZO(X-35OD、OTW長尾・本田乗艇)、その後はX-35OD、X-41OD、X-37、Rodman 42MODと続きました。 KYCでは去年からIRCのレースが行われていますがSUMMER GIRLがたいてい上位に入っています。X-35ODも上位に入っていますが風速が10ノットオーバーになってくると水船長の長いFirst40.7がアップウインドで有利になってくるようです。 IRCに特化した艇が参戦していないのですが今後ガンポール付でマストヘッドジェネカーを搭載しているような艇種が参戦するとどのような結果になるか興味のあるところです。またSWING(Rodman 42MOD)はマストヘッドスピン、バルブキールに改造するなどしてIRC対策をしています。今回のレガッタでは改造後間がなかったので本来のスピードは出せていませんでしたが今後が楽しみです。 KYCコモドアーズカップ-ORC-CではSWING(Rodman 42MOD)がFirst40.7やGS42Rに圧勝したようです。オーナーのコメントは「IRC用に改造したのにORC-Cで勝てるとは・・・」だそうです。 ミドルボート選手権-ORC-IではEBB TIDE、VITTORIAの両B&C37が2連覇中のAdonis(First 36.7)を破ってワンツーを飾りました。B&C37はご存知ボックスタイプの艇ですがORC-Iではまだ有利なのでしょうか?? ORC-CクラスAでは葉山クラブレース常連のStarbord Jr.(NM36)が優勝、2位にこれまた葉山のHeart of Nippon(Seam33、OTW本田乗艇)。このクラスは第1レースに接触を起こし初日の2レースをDNF-DNSとしたMiwa(Sydney36)が2日目以降1-1-1-3と圧倒的な速さを見せつけました。Sydney36はガンポールにマストヘッドジェネカーを搭載したIRCに特化したタイプの艇です。 この艇がORC-Cでよく走ったということはKYCのSWING(Rodman 42MOD)の例もありますしORC-CではIRCタイプの艇が有利なのか?? ORC-CクラスBでは常勝SAMOA(Farr31)を足の遅いFirst 300 SpritとBaltic35が破っています。SAMOAが最終レースで大崩しをして自滅の感もありますがこの結果には!です。 といったところなのでもう少しレースを重ねていかなければ傾向は見えてこないようです。しかし、ガンポールにマストヘッドジェネカーの艇が勝ちに絡んでくるといったことは昨年まででは考えられなかったことですので日本でもこの手の艇が増えてくる土壌ができつつあるように感じます。 本田 #
by pro-sailor
| 2008-05-07 15:51
| レース
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